クロモジ酒の作り方
・生態・
クスノキ、アブラチャン、ゲッケイジュ、ニッケイなどクスノキ科の樹木は精油を含むものが多く、酒作りに利用できるものが少なくありません。
クロモジもそのひとつで、古く料理の世界で爪楊枝のことを「クロモジ」と呼ぶのも、これで削った楊子がさわやかな香りを持つからです。
クロモジはクスノキ科の落葉低木で、本州、四国、九州に分布し、平地から山地までの林内に生えるほか、庭木としても植えられます。
2~3mの高さになり、葉は長さ5~9㎝、幅2~4㎝の卵状楕円形で先端が尖り、枝先に輪生状に集まってつきます。
3~4月ころ、葉のわきに散形花序を出し、淡緑黄色の小さな6弁花をたくさんつけます。
花後、径5㎜内外の球形の液果を結び、9~10月に黒熟します。
リナロール、ゲラニオールなどの精油成分を含み、漢方では釣樟と呼んで、根皮を皮ふ病に外用するほか、茎葉の煎液を健胃、強壮などに服用します。
また材からはクロモジ油を抽出し香料に用います。
近縁にオオバクロモジ、ミヤマクロモジなどがあり、いずれも同様に利用できます。
・利用部位と採取期・
若い枝を用いるため、通年採取利用できます。
・作り方・
水洗いして水けをきった枝を適当な長さに細断し、日陰で4~5日半干ししたものを酒容量の6割入れ、氷砂糖100gを加えて漬け、枝は1週間で出します。
3~4か月で黄褐色に熟成します。
・効能・
健胃整腸、強壮、疲労回復、精神安静、安眠などのほか、美容にもいいです。
