ネズ酒の作り方
・生態・
ネズはヒノキ科ビャクシン属の常緑針葉小高木で、関東地方以西の本州と四国、九州に分布しています。
丘陵や山地の日当たりのよい場所に自生するほか、公園や寺社民家の庭木としても槙えられ、ネズミサシとも呼ばれます。
通常は1~10mの高さですが、ときに幹の直径が、1m、高さ15mに及ぶものもあります。
葉は3稜を持つ針状で枝に輪生し、肌にふれると痛いです。
4月ころ、雌雄異株に細花をつけ、花後、径8㎜内外の球果を結び、翌年ないしは翌々年の秋に紫黒色に熟します。
同属に、全国の海辺に自生するハイネズ、東北地方北部と北海道の高山に自生するミヤマネズ、中部地方の高山に生えるホンドミヤマネズ、北海道北部に分布するリシリビャクシンなどがあり、これらも本種と同様に酒の材料となります。
・利用部位と採取期・
熟果、未熟果、葉をつけた枝が利用でき、熟果は秋、未熟果と枝は通年採取できます。
・作り方・
果実、枝とも水洗いしてよく水けをきり、枝は適当な大きさに細裁します。
果実は酒容量の3割、枝は7割を入れ、氷砂糖100g(酒1.8リットルに対し)を加えて漬け込みます。
3~4か月で黄褐色に熟成しますが、果実・枝とも熟成後も漬けっぱなしでよいでしょう。
ドライジンに似た風味です。
・効能・
ユニペロールなどの精油分を含み、疲労回復、解熱、沈静、安眠、強壮、美容などにいいです。